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花火 ー呪術廻戦ー

第3章 一週間後


なまえは、硝子を含めた3人を、規格外だと言う。
そして自分と比較して落ち込んでいる姿を何度か見た。


「(そんなこと、ないんだけどなー)」


組手でよくペアになることが多い硝子は、冷静にそう分析する。
体術も、呪力の扱いも。確かに、あの最強2人と比べると見劣りしてしまうのは仕方ない。
だが、


「(十分、強い。と思う。優秀な方なんじゃないかな)」


硝子自身、入学してからは比較対象にあの2人が入って、自身の尺度が開いてしまった感はあるが。それを差し引いても、なまえは決して呪術師として劣っていると思わなかった。
同年代としても優秀。恐らくこれからも伸びていくだろう、と思う。


「そこまで!」


夜蛾の声に、組手をしていた2人は、構えを解いて身体から力を抜く。
汗を拭いながら、互いの動きの批評を話す先生に耳を傾けた後、次はお互いの動きを確認していたところで、後ろから声がかかる。
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