第7章 麗しの君は 宇髄裏夢
ドクン。
何だ?妙に鼓動が跳ねる。
「ん?」
俺の手ってこんな小さかったか?
それに、何だか視線が低くなったような?
「胡蝶、何盛りやがった?」
心做しか声まで高くなってやがる。
「これです」
差し出された小瓶を見せられてもこちらとしてはなんの事だかサッパリだ。
「だから何だって聞いてんだよ!」
「体質の変わる薬です。宇髄さん、これを見て下さい」
手渡されたのは手鏡。
そこに写っている自分を見て俺は驚いた。
「はっ!?えっ、何だこれ?胸…今、俺女なのっ!?」
一人百面相をする宇髄を眺めていた胡蝶が黒い笑顔を浮かべながら近づいてくる。
「まずは、お着替えしましょうか?」