第6章 呪術廻戦 夏油 僕らの想い人
「今回の任務は見事に皆バラバラだねぇ」
その日がやってきた。
いつもは誰かと組んでが多かった俺たち生徒も、卒業が近付いてからか一人ずつ任務に当たることになった。
「せめて、補助監督は綺麗所にしてほしかったなー」
私と悟、傑は男性の補助監督。
硝子ちゃんは女性の補助監督だった。
「ねぇ、君。どうせなら瀬名に付いてやってよ」
「え?」
「大丈夫よ、硝子ちゃん」
「そう、かい?」
この時、何が何でも瀬名に女性の補助監督をつけるべきだったと、後で後悔することになる。
「えーと、悟が渋谷で。傑が浅草。硝子ちゃんが銀座で私が品川。七海君と灰原君が横須賀……」
「君」
「はい?」
「歌姫って子とは仲良くないの?」
「仲悪いっていうか、私が一方的に嫌われてるというか……」