第5章 コラボ企画 鬼滅夢 『泡沫に蓮の華』
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どうしてこうなったのだろう?
今、私は巌勝様と一緒に布団に横になっている。
もちろん抱き合ってではない。
背中合わせで、である。
まぁ、どちらが布団を使うかでもめるのであれば、確かに二人で使うのが道理であるかもしれない。
でも……
これでは嫌がおうにも意識してしまうではないか。
どうしよう。
静まれ、私の心臓。
どきどき。
どくどく。
「まだ、起きているのか?」
「………はい///」
あー、やっぱり私が騒がしいから起こしてしまったんだわ。
と、那岐が意気消沈していると……
「やはり、あんな事があってから男と同衾は無いな……」
気を遣って布団から出て行こうとする巌勝の夜着を掴む。
「だ、大丈夫です。巌勝様なら、怖くありませんから……///」
「そう、か?」
言ってしまってから後悔する那岐。
困惑させてしまった……
確かに、改まって考えてみれば、殿方と一夜を共にするのは、本当は……そういう行為があっても、おかしくなくて……
やだ、何考えてるんだろう、私……