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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第5章 コラボ企画 鬼滅夢 『泡沫に蓮の華』


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数分経って那岐が目を覚ました。

見慣れぬ天井に違和感を覚える。

「あれ?」

服は着ている…

裸じゃない。

でも倒れたのは浴室のはず……

ということは…………

家人もいないし、夜着を着せて布団に運んでくれたのはあの人であると。

恥ずかしさで死んでしまいそう……

とりあえず体を起こすと、微かな水音がした。

どうやら私を運んだ後に、自身も湯浴みをすることにしたらしい。

ならば、私は今のうちに食事の準備をしよう。

幸いお米は有るようだし、屋敷の裏に山菜を見つけたので、茹でて灰汁をとばした。

おひたしにした蕨(わらび)を皿に盛り、味噌汁には芋と蕗(ふき)を入れ煮込んだ。

蕗は筋を剥くのが面倒だが、新しいものは繊維が柔らかく、程よい食感があるのだ。

「ちょっと質素だけど、これでいいかしら?」

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