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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第5章 コラボ企画 鬼滅夢 『泡沫に蓮の華』


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もともと会話が不得手な巌勝は黙々と屋敷に向かう。

彼の屋敷は広いが、町外れにあるので灯りが少ない。

便りになるのは月明かりだけ。

巌勝を見失わないように、娘は半歩後ろの距離で歩みを進めた。

屋敷についてから巌勝がそういえばと口を開いた。

「名を聞いていなかったな?」

ドキリとした。

屋敷の灯りの下で見た巌勝の整った顔を見て、鼓動が跳ねた。

「那岐と申します」

「俺は継国巌勝だ。何をしている。中へ入れ」

そう言われ、足を止めていたことに気づく。

だって、殿方の顔をまともに見た機会なんてほとんど無いし……

私、一晩心臓保つかなぁ?

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