第2章 見果てぬ恋 鬼滅 累夢分岐R18 鬼と化す
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那田蜘蛛山を出てから幾日が過ぎた頃、その時はやって来たのだ。
ガラっ。
空き家だった山小屋の戸が急に開いた。
義勇「漸く見つけた」
私達が口吸いに夢中になっていた時に、その男はやって来た。
那岐「冨、岡さん」
ドクン。
義勇「お前まで鬼になって、人を喰らって生きていたのか」
ドクン。
累「僕たちは人を喰らっていない。少なくとも那岐は鬼になってからは一度も」
義勇「そんな与太話を信用できるか」
那岐「鬼の話は信用できない。ですか?」
義勇「何故、あの時逃げた」
那岐「逃げなければ、見逃してくれたんですか?」
累「那岐、よけて。そいつは柱だ。この場で殺す」
那岐「累?待って、誰も殺さないって」