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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第2章 見果てぬ恋 鬼滅 累夢分岐R18 鬼と化す


累と初めて繋がったあの日、夢見頃に言われた言葉。
離さないという言葉と。

『僕はもう、人を喰えない』と。

累から改めてその言葉を聞いて、安堵と一抹の不安が脳裏を過る。

鬼となった今、人間は食料となる。
その代わりに強靭な肉体と回復能力を手に入れるのだ。

人を食わなくなったら自身は鬼となって何をすべきなのか。

鬼に生殖能力はない。
鬼舞辻が鬼に科した呪いの一つだ。
故に、鬼同士の交わりに子ができる事はない。

人と違い、その行為に意味がない。
けれども、私達は幾度も繋がった。
飢えを凌ぐ為に。
互いの存在を確かめ合うために。

番(つがい)というのはこういうことだろうか。
きっと私たち二人はどちらかが欠けたら死んでしまう、そんな関係になれたと思っていた。
この日までは。

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