第17章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも$ 上巻
「決めた、お前の名は朔(さく)だ」
「朔?」
「新月の事だ。静寂には似合いだろう?……今日からそう呼ばせてもらう」
「朔、朔!私の名前!主様が、義勇様が下さった、私だけの名前……」
にんまりと笑いながら頬を赤らめる姿は本当に人の様で。
彼女は嬉しそうに、俺に抱き付いてきた。
女性特有の柔らかい肌の感触に一瞬那岐を思い出す。
いやいやと思考を戻しつつ、朔の柔肌に驚く。
着痩せするタイプなのか、朔の胸はふくよかでとても柔らかい。
これが、さっきの剣?
もはや人知を越えている現象に冨岡は疲れてしまい、彼女には剣に戻るよう言い付けて、そうそうに眠りにつくことにした。