第13章 子猫と戯れる$(宇髄裏)
今日は満月だ。
「今日は一段と輝いてるな」
「そうですね」
「お前の髪と同じだ」
光に透ける那岐の銀糸の髪を撫でる宇髄。
「宇髄様もですよ?」
那岐が宇髄の鉢巻きを解く。
「重く無いんですか?」
「派手だから良いんだよ」
「そういう理由なんですか?」
半ば呆れながら、宇髄の鉢巻きを畳む那岐。
ぱしと手首を掴まれて、宇髄に顔を覗き込まれる。
「なん……」
ちゅ。
予告なく交わされる口付けを受け入れていると、宇髄の手が那岐の後頭部を支え、おいそれとは離れられなくなる。
くちゅくちゅと舌を捩じ込まれ、舌と舌を絡ませる。