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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第12章 空蝉の頃$(不死川&煉獄裏)


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煉獄と胡蝶が話していたのは鬼殺隊本部の産屋敷邸の縁側。

那岐は御館様の定期治療の為に訪れていた。

那岐の位置からでは二人の会話は聞こえなかったが、柱二人のただならぬ空気に声すらかけられなかった。



「………」



煉獄は胡蝶のことをどう思っているのだろうか。

あの様子を見るに、思っていたより親しいのかもしれない。



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「おィ」

「………」

「那岐!」

「不死川様」

「何だァ?ぼーっとしやがって」

「あ、すみません」



藤の屋敷で不死川に呼ばれて治療中だった事を思い出す。



「浮かない顔だなァ?」

「えっと…」



何と答えたらいいものか。



「胡蝶か?」

「え…?」



どうして…



「そろそろ命日だろォ?」

「えぇ、そうですね」

「言っとくが、お前が責任感じることはねェからな?」



これはこれは珍しい。

あの不死川に気を遣われている。



元柱であった胡蝶カナエは私が現場に居らず、帰らぬ人となった犠牲者の一人だ。

あの日のしのぶの慟哭を多分私は一生忘れない。


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