第9章 手に入らずとも (宇髄裏夢)
宇髄の寝室へ↓
待ち構えていた三嫁によって、少々色合いの派手な夜着に着替えた那岐が満を持して寝室へやって来た。
夜着の帯や合わせが真紅なのは俺が好きな色だからだろう。
髪は邪魔にならないように顔の横に纏められ、唇には薄く紅を差している。
それだけで漂う色気。
抱き慣れているはずの藤の花の屋敷の鬼女が自分の手の届く場所にいるのが新鮮で、那岐の手を握る手に自然と力が籠る。
ぎゅ。
珍しく真摯に見つめられ、宇髄に抱き締められる。
「あの、旦那様。紅が…」
「いい。ちょっとこうさせてくれ…」
されるがままになっていると、しばらくして、宇髄に口付けされる。
ちゅ…ちゅ…
長い口付けが終わると二人の唇の間から銀糸が溢れる。
「旦那様、まだ…お父様が…」
「来てる…このまま見てるつもりだろ。相変わらず悪趣味め」
「旦那様?」
「とりあえず、付き合ってくれよな?那岐」
→夜着の隙間から胸を揉まれる。
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→夜着を脱がされる。
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