第9章 手に入らずとも (宇髄裏夢)
湯上がりに宇髄の屋敷へ↓
夕陽が沈む頃。
「じゃあ、しっかり捕まっとけよ?」
背中に刀があるため、宇髄に姫抱きされる。
宇髄の首根に腕を回し、ぴったりと抱き付けば、少々ニヤついている。
どうやら、体が密着しているのかが嬉しいらしい。
「旦那様、屋敷につくまで変なことしないで下さいね?」
「当然だろ…///」
にしても、湯上がりの為か、那岐からシャボンの良い香りがする。
「那岐…」
移動しながら宇髄の手が那岐のお尻を撫でる。
「ちょっと…宇髄様?」
キッと睨みを効かせれば。
「いやぁ触り心地が良いなと…あと『旦那様』だろ?」
「あんまり調子に乗ってると、奥さまたちに言いつけますよ?」
「あ、それは勘弁して…」
タタタタ。
空が藍に染まり始める頃、宇髄の屋敷に到着した。
→宇髄の寝室へ。
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