第1章 見果てぬ恋 リクエスト鬼滅 累夢
〇〇〇
那岐「ここまで来たら暫くは大丈夫かな?君の糸は凄いね」
累の操る糸で山中にある山小屋まで移動できた。
累「どうして?」
那岐「何でかなぁ。君のこと放っておけなかった。あのまま、君が死ぬのを見たくなかった」
累「僕は鬼だよ?」
那岐「そうだね。でもあの時死への恐怖から見えたんだよね?君にも走馬灯が。鬼だって人だったんだから。さっき君の目がとても温かくなったのが見えたから」
累「………」
コイツといると調子が狂う。
よくは解らないけど胸の辺りがチクチクと痛む。
那岐「あ、そう言えば名前言ってなかったね。私は那岐。君は?」
累「何で教えなきゃならないの?」
那岐「えぇー」
累「君は、これからどうするの?」
那岐「…………どおしよっかなぁ」
累「何それ?考えなしだったの?」
那岐「うん。本当、バカだよね。ねぇ、このまま山を出ない?」