第9章 手に入らずとも (宇髄裏夢)
着替える↓
「本当は湯浴みしたいんですが、今から宇髄様の…いえ、旦那様の屋敷に行くとなると時間が…」
「俺が背負って移動すればいいんじゃねぇか?」
「………良いんですか?」
「気がねすんなよ、嫁だろ?」
「じゃあ、旦那様のお屋敷の露天風呂に入っても良いんですか?」
「何だ、入りたかったのか?それならそうと早く言えよな」
「すぐに準備します!」
手近にあった着物に着替えた珍しくご機嫌な那岐を連れて、宇髄は藤の屋敷を後にした。
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宇髄の屋敷にて。
「那岐さん、いらっしゃい!」
「雛鶴さん、まきをさん、須磨さん。お久しぶりです」
「無理させてごめんなさいね」
頭を下げる雛鶴に那岐が答える。
「いいえ、いつもお世話になってますから。えっと、今日はこちらの露天風呂を利用させて頂きたいんですが…」
「いいに決まってるだろ。私が背中流してあげようか?」
やりとりを見ていたまきをが快活に笑う。
「ささっ、脱いだ脱いだ」
→湯浴みを覗きに行って、返り討ちにあう。
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