第1章 見果てぬ恋 リクエスト鬼滅 累夢
那岐「炭治郎君!」
ザンッ。
義勇「俺が来るまでよく堪えた。後は任せろ」
那岐「冨岡さん…」
累「次から次に!!血鬼術・刻糸輪転」
ギュルルルル。
冨岡さんに向かって糸が引き絞られていく。
那岐「冨岡さん!」
義勇「全集中・水の呼吸、拾壱ノ型 凪」
糸がばらけた。
ヒュ。
その時私は掴んだ。
今にも刈り取られそうな彼の腕を。
冨岡さんの刀は累の首ではなく、私の肩口を掠めた。
義勇「何をしている…お前は、鬼を庇うのか?」
那岐「違います。この子は今悔いています」
義勇「何?」
那岐「分かりませんか?この子は貴方に追い詰められて人の記憶を取り戻した。取り乱す程に。すがるようにあの兄妹に手を伸ばしているのを見ても、貴方はこの子の頸を刈るというのですか?」