第1章 五条先生
くちゅくちゅと五条先生に耳を舐め回され、頭の中がぐちゃぐちゃになれば、
さらに力が入らなくなり、ベッドに横たわる。
「もう限界?じゃ、1回イッとく?」
??
「フッ…可愛い」
いつもより低い先生の声に心臓がさらに大きな音を立てる。
もっと…
って、私…
今、何を考えてた!?
なんとか両手で両耳を力なく塞げば、
今度は太腿を撫で上げられ、さっきよりも大きく身体が揺れる。
『ひぁっ!ぁ、う……見えないの、やらぁ…』
えー、とわざとらしく言いながら、私のニーハイソックスで隠れ切れていない、脚の付け根に近い部分を撫でていく。
そんなとこ…!
誰かに触れられたことなんて無いのに…!
恥ずかしいと思うのに、もっと、と求めてしまうのは、絶対にあの呪いのせい。
そう自分に言い聞かせれば、五条先生が私のスカートに手をかけながら口を開き、
「目隠し外してもいいけどさ、
外しちゃったら、僕、琴音にキスしちゃうかもよ?唇に」
耳元にある私の手に唇をくっつけて、そう囁かれる。
ファーストキスが、なんて考える余裕はもう既に無くなっている。
『キス、して…!んっ、えっちなの、せんせっ!』