第2章 狗巻先輩
『あっ、ひゃぅっ…せんぱ…っ!』
ゆっくりと生暖かく柔らかい狗巻先輩の舌が、私の耳から首筋へと這っていく。
近すぎて今は見えないが、呪力を私に込めた時の獲物を捕らえた獣のような先輩の表情を思い出し、きゅっと身体の奥が締め付けられる。
一昨日の、キスされる前みたい…
もっと、欲しい。
我慢することが全く出来ずに漏れ出る自分の声は、甘すぎて、それすらも自分の聴覚を刺激していく。
ちゅっとリップ音を立てて少し離れた先輩は、口角を上げてから口を開いて、
か、わ、い、い
そう口パクをし、さらに私の脳内は先輩でいっぱいになっていく。
『じゅ、ごん……解い、て、下さい…!
お願い…恥ずかしい……』
「しゃけ」
『!ありがとうござ……きゃぁっ、んんっ』
フッと先輩の呪言が抜けたと思えば、下着のフロントホックを外され、両胸を両手でやわやわと揉まれてしまう。
他人に触れられたことのないそれから、全身に甘い刺激が行き渡り、呪言が解けたはずなのに声が我慢出来ない。
そして、だんだんと主張してきたピンク色のその先端に先輩の口元が近付き、
『んぁっ…!ひゃうっ、それ、らめ…!!』