第1章 五条先生
人生2回目の絶頂に、肩で息をするのが精一杯だった。
最初のより深い気がする。
身体にうまく力が入らない。
なのに、まだ欲しい。
『はぁ…ぁ、ん…』
五条先生が少し離れたと思ったら、濡れたタオルで私の全身を拭いてくれる、のだけれど、それだけでも身体が期待してしまう。
「え〜?さすがにこの続きは、我慢出来ないよ?
僕、アラサーだからさぁ、ね?」
『せんせ…?行っちゃ、やだ…』
そうベッドから立ち上がる先生に、力の入らない手を伸ばそうとすると、ぎゅっと握られて、かけられたブランケットの中にしまわれる。
なんで…?
先生が、治してくれるんじゃ…
その瞬間
コンコン
そうノックの音が聞こえて来たんだ。