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【鬼滅の刃】鬼に愛される女

第3章 3~鬼舞辻無惨~※裏あり(鬼舞辻無惨)


私は禰豆子ちゃんの頭を撫でながら笑いかける。


「よろしくね、禰豆子ちゃん」


「んーん!」


禰豆子ちゃんも嬉しそうに笑ってくれて、炭治郎くんは安心したようにその様子を見ていた。


「あ、おうどんの屋台あるよ。あそこでご飯にしようか」


「はい!」


少し先にうどん屋の屋台を見つけ指さすと、2人とも嬉しそうに笑った。


炭治郎くんたちはうどんを頼んで座って待っている。私も頼もうと口を開いた時、近くに鬼の気配を感じた。


「……っ……」


これは……!!


重く、どの鬼よりも暗い気配……。普通の鬼じゃない。鬼舞辻無惨!


私は刀を取り走り出す。


「如月さん!」


「ごめん!ちょっと……」


曖昧に炭治郎くんに声をかけ、大通りに出ると人混みの中を走り出す。


この先にいる!


人混みからやっと抜けるとそこには女性と子供、そして子供を抱いている黒い服で、黒い帽子を被った男がいた。


こいつが……鬼舞辻無惨……!なんてことなの……こんな風に人に化けて生活しているなんて……!


気付かれないように後をつけようとした時、無惨は急に後ろを振り返った。


「……っ……!!!」


咄嗟のことで隠れることも出来ず、無惨と目が合う。すると、無惨は笑い、近くの男の首を爪で引っ掻いた。


なにをっ…………!?


引っかかれた男は首から血を流しよろめくと、通行人にぶつかった。通行人は心配して声をかけるが、返事はない。そして男は顔を上げると通行人の肩に噛み付いた。


「ぎゃぁぁあぁぁぁぁあぁ!!!」


「きゃぁぁぁああぁぁぁぁあ」


通行人の悲鳴とともに、一部始終を見ていた人が悲鳴を上げて逃げ始める。


なんてことを……!今鬼にされたんだ……!


鬼にされた男を取り押さえようと前に出ると、私より先に男を取り押さえる人の姿があった。


「炭治郎くん!」


「遅れてすいません!鬼の匂いがして追いかけてきました!」


鬼の匂いというのはこの鬼だろうか、それとも無惨の……


私が考えている間にも男は暴れ、炭治郎くんが必死に取り押さえる。この騒ぎで無惨は見失ってしまった。


私も加勢に入ろうとした時、不思議な匂いと共に何か模様のような風が当たりを包んだ。


これは……鬼?血鬼術?

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