第6章 6〜つかの間の休息〜※裏あり(御館様)
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目が覚めると、私は義勇さんと一緒に寝ていた。横を向いている私を義勇さんは抱きしめてまだ寝ている。
起こさないように注意しながら体を起こすも、義勇さんが眠そうに目を開いた。
「あ、ごめんなさい……起こしちゃいましたね……」
「いや、大丈夫だ。」
そう言いながら義勇さんは私を抱きしめる。
「ゆい、体は大丈夫か?」
「はい。義勇さんが優しくしてくださいましたから。ごめんなさい。こんなことを頼んでしまって。」
「いや、俺は……」
何かを言って途中で止めた義勇さんは、そっと私の首に口付けた。
「あの、義勇さん。昨日のこと……」
「いい、何も言わなくても分かる。」
「いえ、説明させてください。」
「言葉などいらないだろ」
「んっ」
義勇さんは私の顎を持ち自分の方へ顔を寄せると私にキスをした。
「ぎ、義勇さん!」
私は驚いて義勇さんから顔を話す。それを見た彼は少し寂しそうな顔をした。私はそんな彼を見ていられず、思わず抱きしめる。
「全てお話します。知ってる方もいると思いますけど、義勇さんは昨日の様子じゃな知らなそうだったので」
私は昨日発情した原因と、その解決法について義勇さんに話した。すると、義勇さんは驚いて目を見開く。
「……鬼の体液のせいだったのか」
「はい……」
「昨日抱けば治ると言ったのは……」
「それが唯一の解決法で……」
「…………そうか」
「…………」
「…………」
義勇さんは少し悲しそうに私を見た。
「俺は先に出る」
「あ、はい」
「お前も御館様の屋敷に帰り、柱合会議へ出席しろ」
「……わかりました」
どこか落ち込んだ様子の義勇さんはそのまま部屋を出ていった。
残された私もゆっくり用意をすると、宿を出て御館様の屋敷に向かう。
御館様の屋敷に着くと、自分の部屋へ直行し着替え、柱が集まる縁側の方へ向かう。
「あれ?」
柱達が集まっているのが見えてくると、その中に1人その場ににつかわない男の子が不死川さんに向かって叫びながら走って行くのが見えた。
危ない……!
「炭治郎くん!」
「……っ……」
「……っ……」