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【鬼滅の刃】鬼に愛される女

第6章 6〜つかの間の休息〜※裏あり(御館様)


私が声をかけたせいか、不死川さんの気が一瞬それ、炭治郎くんの頭突きが命中した。


炭治郎くんは頭突きの衝撃で不死川さんが落とした箱を守るように前に出る。


「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら……柱なんてやめてしまえ!!」


「てめえ……!」


不死川さんは立ち上がりながら刀を手に取った。


「御館様のおなりです」


女の子たちの声でその場に居た柱全員が御館様の前にかしづく。


炭治郎くんも不死川さんに押されられ、地面に顔をつけていた。


御館様は私を見つけると、そばに来て手を取った。


「あ、あの……」


「ゆい、よく耐えたね。散々な目に合っただろう。義勇が助け出してくれたと聞いたが……」


心配そうに言う反面、御館様は少し笑って私の耳に顔を近づけると「それとも楽しんだのかい?」と囁いた。


咄嗟に顔を離すと、御館様は意地悪く笑っている。


さりげなく腰に手も回されており、その手つきは心無しかいやらしかった。


「お、、御館様……」


「柱合会議は欠席していいから、私の部屋で待っててくれるかい?」


有無を言わさぬその声と表情に、私は頷きその場を立ち去った。


御館様の部屋に着くと、私は布団に腰掛ける。


私はこれから御館様に抱かれるのだ。それは初めてではない。


私の、鬼姫の能力は他人に力を与えること。鬼ほどではないが、私を抱けば人もそれなりに力が手に入る。


富岡さんは恐らく今なら悲鳴嶼さんと互角では無いだろうか。


御館様は鬼による呪いで、体が弱ってしまっている。


少しでも長生きできるように御館様は私を抱くのだ。


「……待ってる間暇だな…」


布団に横になると私はすっと目を閉じた。


そういえばあまり休めてないな……


また任務頑張らなくちゃ……


色々考えているうちに頭がぼーっとしてくる。恐らく疲れが溜まっているのだろう。


体から力を抜くと私はそのまま、意識を手放した。
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