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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第10章 師範と継子 +




この日から炎柱による稽古が始まった。
座学、柔軟、瞑想、走り込み、基礎、見取り稽古、掛かり稽古、地稽古を一通りやった後は…


「よし、良いだろう」

—— 終わった!!

私は片足立ちをする為に上げてた左足をトン、と地面に下ろすとその場に座りこむ。

右足も先程同じように上げて立っていた為、汗が顔からジワッ……と垂れた。それが着用している紺色の胴着に染みこんでいく。


「稽古の時も感じたが、体幹は思った以上にしっかりしているな。重心も安定するから常に視野は広く保てる、と言う事か」

巧に体幹の事をあの時指摘されて、足捌きと同様に鍛錬していたのだけどこれが本当にやっておいて良かった、と言う結果になった。

すぐ横にいる、私と同じ紺色の胴着姿の煉獄さん……改め、師範はこう続ける。


「しかし、君は速さと技術はなかなかだが、力がやや弱い。女子だから仕方のない事だが、筋力が重要になる炎の呼吸に至っては分が悪いぞ」


「よって……」

そう言われて提案されたのは普段の稽古に加えていくつかの筋力強化についての稽古。


更に筋力を上げるにはタンパク質が高い食品を摂取するように、としのぶさんに相談すると助言された。
なので肉類、魚類、に加えて大豆類を使用した料理を食卓に出す事が多くなった。



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