第47章 心炎八雲、甘い色香に混ざり合う ✳︎✳︎ +
「ここからどうすれば良い?」
「前回は私の足が上がりすぎてたみたいで……この位置が丁度良いって言われました。腰、しっかり支えて下さいね」
「うむ、承知した」
先日と同じように俺の部屋で一度繋がった後、硝子窓の近くに移動し、七瀬と向き合っている。
彼女の右膝を自分の左腰にぴたりと密着させ、言われた通り腰をしっかりと掴んだ。
「ドキドキします……」
「案ずるな、きっと上手くいく。はいるぞ」
「はい……」
一度欲を吐き出しているが、変わらずピンと反りたっている自分の男根を七瀬の入り口へと進めていく。
一時間後、俺と七瀬は体を繋げ、布団に隣り合って横になっている。無事上手くいき、心身共に満たされた。
「気持ち良かったです……」
「俺もだ。やはり未知の事は熟練者に聞くのが一番だな」
先日の情事の後、彼女はどうしたら上手くいくかをずっと考えていたらしい。
しばらく迷った末に行き着いた結論が、宇髄と奥方達に相談しに行くと言う物だった。
「男性側の話は宇髄さんから教えて頂いて、女性側の話はお嫁さん達に。まきをさんと須磨さんが凄く張り切ってくれて、普段落ち着いている雛鶴さんも楽しそうでした」
「そうか! 良かったな」
「はい…! それで……杏寿郎さんも、以前宇髄さん宅に行ったんでしょう?」
「……聞いたのか」
「はい」
まいったな。こんな形で七瀬に知られてしまうとは。
隠していたわけでは無論ないが、どこか気恥ずかしい。
「私、凄く嬉しかったですよ」
「そうか」