• テキストサイズ

炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第40章 彼を褒めれば笑顔に当たる ✳︎✳︎ +



4月も終わりに差し掛かり、初夏の陽光へと太陽が変化して来た頃の事…。

七瀬と杏寿郎は朝の稽古をやっていた。

カン—— 七瀬が攻める
カン—— 杏寿郎が払う

カン、カン、カン……と打ち合っていた次の瞬間。


「炎の呼吸 漆ノ型」
『む…完成したのか』

目の前の継子が未知の型を放つ準備に入る。


「——— 紅蓮業火!(ぐれんごうか)」

七瀬が反時計周りに体の前で円を描くように太刀を回すと、グワッ.......と激しく燃え上がる炎の輪が現れる。そこからその輪を押し出すように木刀を突き出した。


「炎の呼吸・壱ノ型 —— 改」
杏寿郎は腰を深く落とし、踏み込む姿勢になる。


「—— 不知火・連」
木刀を左右に振り、繰り出された炎の連撃で漆ノ型をあっという間に相殺。


『やっぱり流石の判断…』
七瀬は水に呼吸を切り替え、同じく連続攻撃の肆ノ型を放った。

「肆ノ型・打ち潮!」
「弍ノ型・昇り炎天!」


型を出し合った後は再び、打ち合う2人。
カン、カン、カン………バシッ!!

「あっ……!」
一瞬の隙を突かれた七瀬は木刀を弾かれる。

「……参りました」
「よし、今日はここまで」

「ありがとうございました」とお互いに一礼をした後、七瀬は杏寿郎に駆け寄った。


/ 1010ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp