第36章 3日分の炎 ✳︎✳︎ +
「ここは見えないから、3つでも大丈夫ですよね?」
む……そんな事を言ってくるか。
「君も言うようになったな!そうさせたのは俺だが」
はい、と一つ頷くと彼女は唇を下に下に這わせながら、一回一回口付けを落としていく。そうして俺の男根に口元が辿りついた。
どうやら悩んでいるらしい。やがて思い出したのか、そうっと俺の昂りを掌で包み、律動を始める。
「は…あ……」
自分の口からしぼりだすような声が出た。それを確認した恋人は次にそれをゆっくりと口に含んだ。そのまま歯をたてないように、舌を使って丁寧に優しく愛撫してくれる。
「はあ……七瀬……いいぞ……」
彼女が包んでくれている所の温度が上昇していく。だんだんと硬さも増してピン、と上向きになった。
「くっ……七瀬、口を離せ……」
ふるふると首を振って、恋人はそのまま続ける。下半身が燃えるように熱い。
「あっ、離して、くれ……!」
次の瞬間、彼女の口に白濁がグッ……と飛び込んだ。
途端に訪れる脱力感。七瀬はそのまま吐き出す事なく、自分の口にある物をごくりと飲み込む。