第30章 可愛いとかわいい ✳︎✳︎ ＋

君は何故この頃合いでそのような声を出すのだ……！

白濁を何とか拭き終わった俺だが、七瀬のふるりとした感触の膨らみを三度(みたび)自分の掌におさめてしまった。


「どうした？ 固いぞ」

「やっ、うん……」


ゆっくりと乳房を解しながら、丸く熟している突起をきゅっと掴む。そこの質量がまた増した。


「俺の精液に反応したか？ 口付けもしてないと言うのに…君は本当に愛らしい」

「うっ、はあ…ふ……」


“触れられるのが凄く好き” 先程彼女が嬉しそうに言って来た場所を掌ではなく、手の甲で撫で上げる。思った以上に良い声を出したな。


「七瀬」

「んっ、きょうじゅ、さん、舐めちゃ…はっ、ダメ…」

「かわいいな」

「あっ、やん！！」


名前を呼びながら右の乳輪を舌でなぞってやると、蜜がかかったようにとろけた声を出す。先端をこすり、つまんでやると下の入り口からたらりと液を出す。


「む？ ダメではなく、”いい” だろう？」

「んっ……はあ……気持、ち…いっ」

「またここにたくさん触れてやろう、声を我慢するなよ？」

「は、い……」


ちう、ちうと強めに肌を吸えば、姿を表すのは赤く小さな花びらだ。左右の膨らみに一つずつ咲いたそれに満足した俺は、口付けを落としながらきらきらと光る液が溢れる場所を目指す。


たっぷりと流れ出た透明な雫は、七瀬が俺を強く求めている証拠だ。指で割れ目をなぞると、ビクンと体を揺らす程敏感になっているらしい。


「あっ、またそれをする……」

「何故だ？ 先程よりもまた甘くなっているぞ」


人差し指に付着した彼女の液を、ちろりと舐めると眉をひそめて訴えて来る七瀬だが……。