第30章 可愛いとかわいい ✳︎✳︎ +
「凄く気持ちよくて、ずっと心がふわふわしてました」
「そうか……ではまた気持ちよくなってくれ」
「ん、はい……」
真上から彼女に覆い被さると、割れ目から出ているとろとろした液を再度自分の昂りに塗りつけ、それを肉棒と一体化させるように複数回扱いた。
「思いの他、おあずけの時間が長くなったな……待ち侘びたぞ」
「ふふ、そうですね。しっかり受け止めます……! んっ」
ズズズ、と膣壁を迷いなく進み、奥へとたどり着く。
きゅっきゅっと締め付けて来る七瀬の中は、本当に心地が良い。
「七瀬、両足を俺の腰に巻きつける事はできるか?」
「え、巻きつけ、ですか?」
「そうだ、木登りをするやり方と同じだ」
「わかりました……ん、あっ、」
すると彼女の下腹部が更に俺の体に密着し、普段の体位だと触れられない場所に己の昂りが当たる。
「どうだ? ここは普段あまり触れる事はないだろう? 」
「はい、あ……突いちゃ、ダメ……」
グッグッと肉棒を押し付けてみると、普段聞かせてくれる物より艶やかな声が真下から響いた。
うむ、体位を変えてみるのも確かに良い物だな。これは勿論友人である宇髄の助言だ。
「足もだが、手も離すなよ? 」
「んっ、は…い!」
背中に彼女の両手が回ると、グッと七瀬の手足に力が入る。
「でもこれ杏寿郎さんが苦しいんじゃ……あ、ん! やぁ…」
「君は、人の心配、を……はあっ、している場合か?」
ズン! ズン!と肉棒が深い場所まで入り込んでいく。
とうに生娘ではない七瀬だが、ここは今まで暴かれた事がないのだろう。なかなかに狭い。
しかし、それとは反比例して恋人の啼き声は、甘く甘く艶やかに変化していく。
「あっ、きょうじゅ……さ、気もっち、いい……」