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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第30章 可愛いとかわいい ✳︎✳︎ +




君の希望を教えて欲しい。
彼がいつもと異なる事を二回頼んだ —— そんな理由から思いついた問いかけらしい。

対して私の答えは……


「良いのか? いつもと同じで」

「はい……さっきの二回も普段と全然違って新鮮だったし、気持ち良かったけど、私はいつもの杏寿郎さんとの触れ合いが大好きだから」


本音を言うとあまりにも気持ちよすぎたから、癖になるかも。
そんな隠れた理由がある。だから普段と同じ事が良いって言ったんだけど……


「承知した」

「んっ」


左頬が柔らかく包まれ、撫でられながらの口付け。
二つの膨らみがゆっくりと彼の大きな掌によって揉みしだかれ、先端の尖りが太い指の腹で愛撫される。

たったこれだけの事でも、私の体は十二分に反応してしまう。
恋人のそりたつ男根が、とろとろに蕩けた秘所に侵入すれば ——
















「とても気持ち良かったです……」

「俺もだ」


うん、やっぱりこれが一番好き。私がふふっと笑うと杏寿郎さんも左頬を撫でてくれながら柔らかい笑みを見せてくれる。

ふと彼の顔が右耳に移動した。
不意打ちの行動だったから、胸がドクンと高鳴ってしまう。


「毎回でなくて良い。また違った君を見たいから…他の体位もやってみよう」

んっ……耳元でそんな事言わないで……!
すぐにカアッと顔が赤くなった私を見る恋人は、少しだけ悪い顔をしていた。


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