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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第30章 可愛いとかわいい ✳︎✳︎ +






「あの、本当に良いんですか? 」

「ああ、先程と同じで遠慮はいらん。頼む」

「はい……」

目を閉じ、ふうと息を一回はく。
今からする事を思うと、それだけで体が熱くなって来る。
意を決し、真っ直ぐ伸ばしていた右足をゆっくりと上に向けて動かすと ——


「わ、もう…びっくりします」

「その顔が見たくてな、すまん」


半分まで上げた所で彼が私の足首を掴み、唇が一度触れる。そんな所に口付けしないでほしい。

あわあわしている中、杏寿郎さんは私の反応が嬉しかったようで、更にもう一度度口付けを落とした後、自分の左肩へ私の右足を乗せた。


「七瀬、左もだ」

「うう、はい……」

はあ、こっちもか。彼に促された私は再び足を上げていく。
すると半分まで来た所で、同じように左足首が掴まれた。あっ、今度は強めに吸ってる……!


長く深く音を響かせた彼の唇が離れると、左の足首には情事の時によく目にする赤いしるしが視界に入る。


「ここは見えない所だから、構わないだろう? 」

「そうですけど…見る度に今日の事思い出しそうですよ」

「ははは、そうか! であれば…」


んっ、また強めに吸われてる……!!唇が離れると、先程と同じ赤い痕が確認出来た。
はあ、と諦めのため息が出る中、嬉々とした声が頭上から放たれる。


「よし、これで準備は出来たな! 」

「え、杏寿郎さん、今度は何……? あ、んん」


彼の両肩に自分の両足が乗っているまま、腰がグッと引き寄せられた。蜜壺は既にたくさんの液で湿っているけど、その行為でまたとろりと私の臀部に垂れてしまう。

うう、恥ずかしいよう。

先程から顔の表面がとんでもなく熱い。気持ちまでが沸騰してしまいそうな中、恋人の肉棒が二、三回入口を擦った後にズルっと侵入する。


「あっ、んっ!!……何、これ!!」

「はあ、どう、だ?? 先程とはまた……ふっ、違うだ、ろう?」

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