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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第26章 蟲柱、胡蝶しのぶ +












「煉獄さんと一緒に任務に当たる方は、皆さん共通していますよね。姉さんもそうでした。任務を経て隊士との絆を深めるんです」

「そうか! カナエ殿と同じと言うのは嬉しいな! 」


しのぶは姉・カナエがいつも共同任務後に隊士から文を貰っていた事を思い出していた。

書かれている内容は大体同じで、カナエと任務が一緒に出来て良かった。任務を通じて気づきがあった等、前向きな物ばかりである。


「私はどうも怖がらせてしまうと言うか、一歩引かれてしまうんですよねぇ。でも、七瀬さんは違いました。互いに ”妹” と言う共通点があったからかもしれませんが」


「ほう、それはなかなか興味深い。良ければ聞かせてくれ」


自身の恋人の名前。それが同僚の口から出た事に嬉しくなった杏寿郎は話を促す。


「蟲柱様の笑顔はとても綺麗ですけど、時々怒っているように見える時があるから少しもったいない、と。驚きましたね〜炭治郎くんと同じ事を言われたので」

「それは俺の継子になる前の話か?」


「ええ、そうです。確か桐谷くんが亡くなる半年ほど前ですよ。七瀬さんはアオイが同期と言う事もあり、話は聞いていたんです。彼女と共同任務の際、姉さんの話をする機会があって。自分も会いたかったと」

「ほう! 」



七瀬は先輩隊士から花柱を務めていた胡蝶カナエの話を、たびたび耳にする事が多かった。誰もが彼女の事を悪く言わない。美人で優しく強いが、時々ずれた事を言う。そこがかわいいのだ。


こう評するのは主に男性隊士なのだが、女性隊士からも「柱なんだけど、近寄りがたくない」と言う話を聞く事が多く、カナエに対しての興味が膨れ上がっていたのだと言う。



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