第20章 ほどけない夜が明けた後は ✳︎✳︎
「昨夜の君は本当に綺麗だったが、朝の君もそれは変わらない。いや、違うな」
「俺とこうして肌を触れ合わす度に……思いを伝える度に……綺麗さが増していくのだろうな」
これから益々綺麗になるであろう君を、俺は1番近くで見ていたい。
「そうなんですか?」
「ああ。宇髄が奥方達の事をそのように言っていたのが今はよくわかる」
聞いた時はさて、どんなものかと思ったが。こうしてそれを心から感じれる事になるとはな。
それから俺は彼女のおでこに一つ口付けを落とすと、両瞼、鼻、両頬……と口付けの雨を降らせた。
「今朝の君もとても綺麗だ……昨夜より遥かにな」
恋人が蕩けるような顔をした事を確認した後、彼女の口、首、鎖骨、胸、先端の尖り、と唇でなぞった後はそのまま下に滑らせていき、昨日と同じようにたっぷりと潤っている蜜壺に辿りつく。
まずは丁寧に愛蜜を絡めとった。