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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第7章 試練



天「あ、その武器の話をしてたんだけどな…」

雛「一時的に使用するなら、手甲鈎がいいのではと。体術と合わせて使いやすいと思います。鍛錬を見ていて、まきをもそう感じているようです」

おいで、と縁側にいる雛鶴が手招きする傍らには薬箱が準備されていた。須磨が、えー!苦内じゃだめなんですか!?と声を上げる。

ま「狙いを定める鍛錬までする時間が無いだろ!」

バシーンとまきをが須磨の頬を張り飛ばし、須磨は天元に泣きついた。

「あの、てこうかぎ?ってなんでしょうか?苦内は飛び道具にもなるクナイですよね。それは聞いたことがあるのですが…」

雛鶴に手当てをして貰いながら問いかけると、天元に泣きついていた須磨が、こういう武器だよと手を出してきた。
先ほどまで無かった武器が手の甲についていて、月奈は驚く。どこから出したのか全く分からなかった。

須「完全な近接武器だけど、月奈ちゃんには使いやすいかもしれないね!」

そう言って、須磨の手から外した手甲鈎を月奈の手に嵌める。作りがしっかりしているからか重さを想像より感じた。

(獣の爪みたい…)

甲から伸びる金属の鈎がまるで獣の爪のようで、扱いを間違えば自分もケガをするだろうと想像できた。

天「体術に組み合わせて使えば、月奈にはいいんじゃないか?首を切る必要は無く、逃げ通すだけなら遠距離武器は必要無い、近付かれた時に対処する近距離武器だけで十分だろ」

「ありがとうございます。使いこなせるように頑張ります」

鬼殺隊として、柱として最前線に立つ天元からすれば、逃げればいいなんて気持ちで最終選別を受けること自体、馬鹿げていると思っただろう。
お館様から頼まれたから鍛錬をしてくれているのだ、始めは良い顔はされていなかったからそう思っていた。

ま「天元様、煉獄様が到着されました!」

おぉ、と返事をして玄関へ向かっていく天元を見ていると、雛鶴が静かに話しかけた。
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