• テキストサイズ

【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第7章 試練



最終選別という言葉が出た瞬間に顔が強張った、それを見透かされてしまい月奈は恥ずかしさで俯く。

館「月奈は稀血だ。最終選別に参加したとして、他の隊士に危険が及ぶことは分かるかい?もちろん、それを切り抜けて初めて隊士になれるんだけどね」

「はい…」

(諦めて人里に戻れと言われてしまうのか)

館「月奈は隠の人間に会っているから、聞いているかもしれないけれど…彼らももちろん最終選別は突破している。ただ、剣技の才が無く隠になった。これがどういうことか分かるかい?」

「…突破する方法は必ずしも剣術で鬼を倒さなければいけないわけではない、ということでしょうか?」

(それはだいぶ前に考えていたけれど、そんな狡い方法で突破なんてできるの?)

館「勘が鋭いのは一つの才だね。鬼から逃げることも方法なんだよ。剣士であれば鬼に対峙してもらうけれど、隠は事後処理部隊。つまり剣士が鬼を倒した後の救護等を担う部隊。ならば、鬼を直接的に倒す力というよりも即時判断をして逃げることが優先になるんだよ」

もちろん倒す力があるに越したことはないけれどね、と微笑むお館様は月奈をじっと見つめる。

(そうだ、隊士になる人間は自分を守る術を持っている。もちろん他人を守れる力があるのは素晴らしいことだけれど、全員がそうであるはずはない)

つまり、如何に鬼から自分を守るか。

館「…分かったようだね?さて、改めて月奈の気持ちを聞いても良いかい?」

月奈は真っすぐお館様の目を見つめた後に、頭を下げる。

「最終選別を受けさせて頂きたいと思います」
/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp