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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第24章 誤魔化し



し「炭治郎君、善逸君、こんな時間にごめんなさいね。急な話ですがお願いがあるのでお呼びしました」

善「お願い、ですか?」

煉「うむ!休んでいた所すまないが、今から動いて欲しい事だ!」

動けるか?と杏寿郎が問いかけると、二人は不思議そうな表情をしたものの頷いて「大丈夫です」と声を揃えて答えた。

し「では、着替えて出発ということでよろしいですか煉獄さん。ちなみに私は今日はここに居なければなりませんので…カナヲ、一緒に行ってきてくれますか?」

カナヲは静かに頷くと、着替えるべく診察室を出て行った。炭治郎と善逸については、しのぶが簡易的な診察を行ってから病室に戻って着替えてくるよう指示を出す。

煉「すまないな胡蝶!」

し「月奈の本心を暴くのは気が進みませんが仕方ありません」

煉「協力ついでにもう二つ、胡蝶に準備して欲しいものがあるんだがいいだろうか?」

し「準備?構いませんが...」

そう答えたしのぶに杏寿郎は「必要ないならば良いんだがな」と苦笑したのだった。





炭「煉獄さん!一体どこに向かっているんですか?」

善「鬼?鬼じゃないよね!?今日任務お休みなんですけどぉぉ!」

カ「....」

月奈のいる宿に向かう道すがら、三人は杏寿郎に連れ立って歩きながら当然の疑問を投げ掛ける。説明をしていないことに今更気付いた杏寿郎はぐるりと振り向くと、三人はビタリと立ち止まった。

煉「よもや、説明をしていないままだったな!今からとある人の元に行く、そこで君達に彼女の話すことが嘘か真か聞き分けて欲しい!」

炭「嘘か真か聞き分ける?」

善「彼女?それって女の子!!?聞く聞く!絶対聞きまーす!」

カ「相手が女性だから私が呼ばれたのでしょうか?」

一人だけ俄然やる気が出たとでも言いたげな善逸を横目に、炭治郎とカナヲは任務の時のように真面目な表情で杏寿郎に聞き返してくる。遊びではないが、任務でもない。そしてあくまで杏寿郎自身の利己的な行動であることは間違いが無いにも関わらず真面目にされると流石に杏寿郎も良心が痛んだ。

煉「向かうのは月奈の居る宿だ!今日の柱合会議の時に気にかかる発言をしていたので真偽を確かめたい、ただそれだけだ!」

善「気にかかる発言、ですか?」

うむ、と頷いた杏寿郎は手短に事の経緯を三人に話した。
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