• テキストサイズ

【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第4章 行く先



そういえば…とカナヲは呟く。

カ「煉獄さんが診察室に来てるみたい。師範が月奈を呼んできてって言ってた」

「診察室?煉獄様ケガしたの??」

ふわりとカナヲは微笑んで、行こう。と月奈の手を引く。

(ケガしてるのかそうじゃないのか…どっちよ…)

心の中でツッコミながらカナヲについていく。
聞いても微笑みが返ってくるだけだろうと予想ができた、出会ったのは数日前だが、不思議とこのカナヲの物静かさは慣れれば心地よかった。

(慣れるまではちょっと、どうしようってくらい会話に困った記憶しかないけど…病室に来てくれたりなんだかんだ世話してくれたもんね)

そんなことを考えていると、いつの間にか診察室に到着していた。

カ「師範、月奈をお連れしました」

どうぞ、と室内からしのぶの声が聞こえる。
扉を開くと、ツンと鼻につくような病院特有の匂いがする。室内の戸棚には薬瓶が整然と並んでおり、ぐるりとカーテンが引かれている一画は触診用のベッドがあるのだろう。

診察机で書き物をしていたしのぶは、入ってきた月奈に向き直り微笑んだ。

(あれ?煉獄様は…?)

し「月奈さん、こちらへどうぞ」

手招きして、しのぶの前に座らせる。
入口からまっすぐの位置に置かれた、普段は患者さんが座る椅子に座りキョロキョロと辺りを見回す。その様子を見て、しのぶはクスリと笑って月奈の顔を覗き込む。
からかうような、いたずらを楽しんでいるような微笑みは月奈をドキリとさせた。
/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp