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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第15章 覚悟の始末方



ア「こんにちは炎柱様。その後お体の具合は如何ですか?」

煉「うむ、問題無いぞ!天気が悪いと目の傷が痛むが、片目での生活にも慣れたものだぞ!」

それなら良かったです、と頷いたアオイの顔には疲れが滲んでいる、恐らく遊郭での戦闘で負傷者が多いのだろう。なにせ、柱である天元が片目と片腕を失う程の相手だったのだ。

ー上弦の陸と宇髄が言っていたな。それでも五体満足で生き残った竈門少年達はすごいものだ。

煉「竈門少年達は落ち着いたか?あの三人といい、胡蝶の継子といい素晴らしい隊士が揃ったものだ!将来は鬼殺隊を背負う柱になるやもしれんな!」

し「若いからでしょう、随分と回復が早いものです。この様子であればまた直ぐに任務復帰となるかと」

ア「回復が早いからといって、鍛錬を再開すれば傷が開きます。どうして大人しく療養が出来ないのでしょうか」

よくベッドを抜け出しては庭で鍛錬をしているのです。としのぶは穏やかに話してはいるが、病人として蝶屋敷に入院している以上、主であるしのぶの指示に従わない患者は困り者だ。無理をしてケガが悪化しては入院の意味が無い。

煉「それは困り者だな!鍛錬ならば俺がいくらでも付き合ってやるというのに」

し「そういう話ではありませんよ煉獄さん。ところで、月奈ですが…」

玄関に足を向けたしのぶは、隣に並んで歩き始めた杏寿郎に対して気になることを話し始めた。

ー本当は連れて帰って様子を見て頂きたかったのです。初めて鬼を切ったということもありますが、それが幼い頃からの知り合いであったことを考えるとかなりの心痛も想像に難くないです。




帰宅した杏寿郎を待っていたのだろう、槇寿郎と千寿郎が居間でお茶を飲んでいた。天元からの連絡で取るものもとりあえずといった様子で飛び出していった杏寿郎を心配するのも当然だろうが、間違いなく月奈に何かあったと二人も予想が付いていたようだ。傍らに月奈を連れていないことに気付いた千寿郎はお茶を入れに台所へと立った。

煉「戻りました。何も言わず飛び出していき申し訳ありません」

槇「あぁ、鴉が来ていたから予想はついたが…月奈のことか?それとも緊急招集だったのか?」

杏寿郎は隊服に着替えて飛び出したのだ、お館様からの招集の可能性も確かに考えられる。
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