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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第11章 再会



雅「あれ?隠の人ってこんなに現地入りが早いんですか?」

駅に着くと多くの人で混雑していた。
背後から普通の人間であれば知らない〔隠〕という呼称で話しかけてきた人物に後藤達は振り向く。

「雅…朝霧様?どうして駅に?」

後「え?なに、お前ら知り合い?」

パッと見ただけではやはり整った顔で、女の人のようにも見える。声のトーンから男と分かってしまうので自ら話す事はあまりしないと聞いていたが、さすがに〔隠〕の隊服は目立ったのだろう、珍しく声をかけてきた。

雅「…え?月奈さん?あぁ、そっか。隠になったんですね、隊服似合ってます」

名前を呼び掛けて慌てて修正した月奈の声を聞いて、雅雄は目の前の隠が月奈と気付いたようだった。

雅「月奈さんの同期の朝霧雅雄です。えーっと…先輩隊士さん」

後「あ、あぁ悪い、後藤だ。俺は隠だから先輩後輩は気にしないでくれ。水橋は隠だから後輩の扱いするけどな」

挨拶もそこそこに、何故お互いが駅に居るのかを話す。
雅雄の今回の任務は自分たちと同じ任務であること、月奈達は情報の擦り合わせで今回の任務につく隠は集合することになっていること。

雅「俺は前の任務が早く終わったからここに入るのが早かったんだ。家に戻るよりも直接来る方が近かったからね。他の隊士は明日予定通りに現地入りみたいだ」

(ということは、杏寿郎様と同じ任務なのね。大丈夫…よね。あれからもう時間も経っているし、なにより任務だもの)

後「じゃあ、炎柱様と一緒の任務か。それなら安心だな、なんたって柱がいるんだからな、俺たちの仕事も軽く済みそうだなー」

良かった良かったと頷く後藤に、雅雄が「炎柱?」と首を傾げた。まだ鬼殺隊に入って日が浅いため柱についてもはっきりとは知らないのだろう。

後「鬼殺剣士の中でも上位の9人のことだ。炎、水、風、岩、蟲、霞、音、恋、蛇の9人な。今回はその中の炎柱様が朝霧と同じ任務に就かれる」

雅「なるほど。考え方を変えれば柱が来なければならない程強い鬼がいる可能性があるということでしょうか」

後「お前、嫌なこと言うなよな…」

確かにそうだ、危険な任務かもしれないんだ。と月奈は雅雄の言葉にハッとする。気の緩みは隙を生む、気を引き締めないと思い雅雄を見ると、あることを思い出した。
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