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【鬼滅の刃】闇を照らして【煉獄杏寿郎】

第7章 試練



し「…甘露寺さん、治療は先ほどしましたので、少しの痛みは我慢してくださいね。それに人がいるので落ち着いてください」

甘露寺、と呼ばれた女性は、ふと月奈に気付き顔を赤くする。

蜜「きゃー!!ごめんなさい!お客様がいらっしゃったのね。隊士かしら?初めまして、甘露寺蜜璃です」

ニコリと笑って手を差し出してきた蜜璃に少し気圧されつつ、握手をする。

「あの、すみません、隊士ではないのですが。訳あって蝶屋敷でお世話になっています」

水橋 月奈です。と頭を下げると、あー!!と蜜璃が叫んだ。

し「甘露寺さん、もう少しお静かに。あと、あまり力を込めて握手しないでくださいね」

折れますよ。と指摘するしのぶの表情は、冗談を言っている表情では無かった。

(折れる…?力込めたら?)

蜜「ごめんなさーい!手、大丈夫だったかしら?…月奈ちゃんっていうと、稀血の?」

後にしのぶから蜜璃の体について聞いて驚くことになる。
蜜璃は体格から想像がつかない、常人の捌倍の筋肉密度という特殊体質であると。

(私のことを知っているということは…柱の方々?隠というわけではなさそう)

「あの、甘露寺様は柱の方でしょうか?」

蜜「蜜璃でいいよぉ!そうそう、恋柱なの、よろしくね!」

し「甘露寺さんは煉獄さんの元継子です。炎の呼吸の継承は成りませんでしたが、新たな派生の恋の呼吸を会得して、現在は柱として任務を遂行しています」

(杏寿郎様の元継子。体格にも恵まれて、柱として他の隊士達と一緒に前線で戦える人…羨ましいな)

蜜「隊士じゃないけれど、随分鍛錬しているみたいね月奈ちゃん。素敵だわ!」

「え?ど、どうして分かるのですか!?」

し「あぁ、握手したときにマメに気付いたのでは?」

蜜「うん、マメが潰れちゃって痛々しい手…でも頑張るのは素敵なことね!しのぶちゃんの弟子になるのかしら?」

し「いいえ、元々宇髄さんが鍛錬をしていましたけれど、長期任務に急遽発ったので、今は煉獄さんが引き継いで鍛錬しています。ちなみに、五日後の最終選別に参加しますよ」

蜜「そうなの!?心配だわ…だってこんなに可愛いのに!」

(え?心配する着眼点はそこなの!?)
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