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ネガティブガール

第2章 巨人ついに現る!


巨人が壁から頭を覗かせている。

「あ・・・ありえない。巨人は最大でも15mのはず・・・!」

「動くぞ!!」

エレンが叫ぶ。
その直後、鼓膜が破れそうな程大きい爆発音が響き渡る。
見ると壁の破片が四方八方へと飛び散っている。
あんなのが当たったら潰れて死んでしまうだろう。
巨人はいつの間にか消えていた。

「か・・・壁に・・・・・・穴を空けられた・・・!?」

一瞬の静寂・・・。
次の瞬間には次々と悲鳴を上げて逃げ惑う人たち・・・。
その悲鳴に意識が現実に戻される。

「逃げるよ二人とも!早くしないと次々と巨人が入ってくる!!・・・・・・エレン!?」

二人にそう言うけど、エレンが反対方向へと走り出した。

「壁の破片が飛んでった先に家が!!母さんが!!」

走りながら叫ぶエレンにミカサがハッと顔を上げる。

「アルミンは先に行ってて・・・。」

そう言って私の手をギュッと握ったと思うとすぐに離して、エレンを追いかけだした。

「ミカサ!!・・・わ・・・私も、うわ!?」

私もエレンとミカサを追いかけようとしたが逃げ惑う人達に押されてエレン達のもとに行けなかった。
其処からは、あまり憶えていなくて知らないうちに船に乗せられていた。

「エレン・・・、ミカサ・・・。」

キョロキョロと辺りを見回すとエレン達が船に乗ろうとしているのが見えた。
急いで駆け寄ると二人とも死人のような青白い顔をしていた。
私の顔を見た途端に力が抜けたのか隅っこの方に座り込んでしまった。
それに合わせて私も座ると、エレンがボソリと呟いた。

「――――――・・・。」

「え?」

小さくて聞き取れなかったため聞き返すと次は、はっきりと聞こえた。

「・・・母さんが、食われた・・・・・・。」

「!?・・・・・・そっか。」

その事は私にとっても、衝撃的なことで、そうとしか言えなかった。
気をぬいたら泣いてしまいそうで、グッと目を閉じた。

「―――――・・・!!」

「―――――――――・・・!?」

言い争っている声がする。
何かあったのだろうか・・・?
顔を上げた瞬間、

ドゴォォオ!!

「扉が・・・!!ウォール・マリアが・・・・・・!!突破された・・・!?」

「おしまいだ・・・また・・・人類は・・・巨人に食い尽くされる・・・・・・。」











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