• テキストサイズ

ネガティブガール

第1章 私は誰?此処は何処?って馬鹿!!


エレン視点



俺の幼馴染みは、少しネガティブだけど、優しくて、とても気が利く、可愛い女の子だ。
ミカサと一緒に、大事にしてきたアルミン・・・。
そんな、アルミンが害虫三匹に苛められていた。
不意に、害虫共の一人が足を振りかぶり、それをアルミンの腹に叩き込む。
ブツリと自分の中の神経が切れる音がした。
沸々と腹の底から怒りが湧き起こる。
それは、ミカサも同じなようだ。般若の様な形相で、害虫共を睨んでいる。
きっと俺も、ミカサと同じ顔をしているのだろう。

「・・・おい、アルミンに何してんだ。」

自分でも、びっくりする程の低い声が出た。
アルミンが振り返り、俺達を見てくる。
その目には、不安と、ほんの少しの恐怖がうつし出されていた。

「エ、レン?ミカサ・・・?」

アルミンが、俺達の名前を呼んだ。
俺は大丈夫だというように、笑みを返す。
しかし、アルミンの視線は、再び害虫共に戻ってしまった。
それが気に入らなくて、害虫共をさっきより強く睨む。
すると、見っとも無く悲鳴を上げ逃げて行く害虫共・・・。
頭にハテナを浮かばせているアルミンに、手を差し出す。

「アルミン立てるか?」

あぁ、早く治療しなくちゃな。

「ひ・・・一人で立てるよ。」

え・・・?
ど、どうして、何で、そんな事・・・。
俺等の事嫌いになったのか?そんなの、そんなの嫌だ!!
少しムキになって、アルミンを無理に立たせてしまった。
罪悪感が胸の奥に募る。
眉を下げ、俺に寄り掛かっているアルミンの顔を覗き見る。

「あうう・・・。」

手で顔を隠しているが、真っ赤な耳が見えているので、照れているのがバレバレだ。
ホッと息を吐く。
何だ・・・、嫌われた訳じゃ無いのか、良かった。
しかし、抱きしめられただけで照れるなんて・・・、可愛い。
歩くのは辛いだろうと、姫抱っこで移動する。
あぁ、幸せ・・・。



おまけEND












/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp