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ネガティブガール

第1章 私は誰?此処は何処?って馬鹿!!


痛い、痛い痛い痛い熱い痛い・・・、助けて、死にたくない。

”その願い叶えよう”

ガバッ!

「はぁ、はぁ・・・、またか。本当にやめて欲しいよ、まったく・・・。死んだ時の事は、思い出したくないんだ。」

ブツブツと独り言を言いながら、アルミンは服を着替える。
さっきの夢の所為で、汗が凄い事になっている。

「もう、こんな時間か。・・・時間的には、ぴったしなんだけどなぁ、はぁ、嫌な起こされ方・・・。」

そんな事を言いながらも足は、扉へと進んで行く。
取っ手に手を添える。
エレンとミカサ、居るかな?居なかったら、どうしよう。
これからの予定を考えながら、外に出る。

「よう、異端者」

其処には、アルミンよりも大きい少年が三人。
何だコイツら!?私が出て来るまで、家の前で待ってたのか!!?なんて、可愛い奴等!!
でも喧嘩になると、ミジンコ級に弱い私は、逃げる以外に道はない。
逃げる私を追いかける三人。
必死に走りながら考える。
あそこを曲がれば、エレン達が居るはず!!

「あと、少し・・・わぁっ!?」

ヤバイ!転んでしまった!!
ギギギ、とブリキ人形のように振り返る。
ニヤニヤと笑いながら、少年達が近づいて来る。

「あわわわ!?」

ミカサ助けて!!この際エレンでもいいから!!
ガッ!

「うぐっ!?・・・ううううう。」

お腹蹴られた!!超痛い!

「・・・おい、アルミンに何してんだ。」

身が凍えるような低い声が脳へ響く。
お腹を手で押さえながら、声がする方へ顔を向ける。
エレンとミカサだ。
あれ?あれれ?・・・何か、ヤバイ雰囲気が広がってく。

「エ、レン?ミカサ・・・?」

名前を呼ぶと、ふんわりと笑う二人。
あぁ良かった、いつもの二人だ。
いつの間にか静かになっていた少年達を見る。
何故か三人とも、此方を見ながらガタガタと震えていた。

「わああああああ!!!」

急に叫びながら走り出した。
な、何だ?叫ぶほどのモノは此処には無い筈・・・。
チラリとエレン達を見る。
相変わらず二人は、微笑んでいる。

「アルミン立てるか?」

そう言って、エレンは私に手を差し伸べる。
手は、とった方がいいのだろうか?でも、ちょっと恥ずかしいな。蹴られたとこも見られちゃったし、情けない・・・。
いい加減、自立しなきゃな・・・。








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