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大正鬼殺譚 〜炎柱の継子〜

第5章 変化





ー…


その日の昼餉を
胡蝶達と摂り、

煉獄家に戻る事となった。


胡蝶さん、カナヲ、アオイちゃん、、
それからナホちゃん達!
お世話になりました!

また、遊びにくるね!!


胡蝶はにっこりと笑って、


いつでも、待ってますからね。


アオイは少し寂しそうな顔で、


次に来たら、
今度はおかずの練習だからね!


と、次の約束を取り付ける。

ふふっ、アオイちゃんって、
本当、しっかりしてて優しいんだから。

照れ隠しの挨拶にほっこりする。


…カナヲ?

また、一緒に鍛錬しようね!


…うん。
あの、髪飾り、いつも着けてね。


…!うん!寝る時以外外さないよ!


カナヲは、髪飾りにやけにこだわる。

幼い頃、兄妹が居たらしいけど、
離れ離れになっていると聞いた。

何か、お揃いの物に、
思い出でもあるのかな…。


まあなんにせよ、
姉妹のように思ってくれてたら嬉しいな。



別れの挨拶を済ますと、師範が口を開く。



胡蝶達、随分と世話になった!

何か、礼がしたい!
その時また連絡しよう!



師範と一緒に頭を下げて、

蝶屋敷をあとにした。



ー…


煉獄家への道すがら、

蝶屋敷での鍛錬の話や、

任務での鬼達の話を師範にしていた。



…!そうそう!
面白い子達に会ったんです!



ほう?隊士か?



はい!山で偶然会って、
その子たちは任務だったんですけど、
流れで一緒に鬼の屋敷へ入りました。

同じ年頃の男の子達で、
すごく面白い子も居たんです!

師範と同じ、黄色い髪だったんですよ!



…ほう!それは珍しいな!



はい!さすがに赤くはなかったですが…

あと、一人、緑の市松の羽織りの子は
とても優しい子で…ただ…

鬼を連れていたようなんです…。



っ!!
鬼だと?!



確実ではないんですが、
木箱を背負っていて、
中から鬼のような気配がしました…。

…そのような隊士の話は聞き及んでおりますか?



いや、会議でも特に議題にのぼっていないな!
今度、確認してみよう。



…悪い子ではないと思うんです…
何か、事情があるのだと…



うむ!そうかもしれないな!
しかし、鬼を連れているなど、明らかな隊律違反!
罰せねばなるまい!


…そう、ですよね。




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