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大正鬼殺譚 〜炎柱の継子〜

第10章 お見舞い





炭治郎!善逸!伊之助!
みんな、無事で良かった…!!


炭治郎達の病室に
美玖の声が響き渡る。


美玖!来てくれたのか!


美玖ちゃあん!
会いに来てくれたの!?俺に?!
どうしよう嬉しいよ!
でも、俺には禰豆子ちゃんが…!


……。


炭治郎と善逸は思いの外元気そうだけど、
伊之助だけは無言でいつもの勢いが感じられない。


炭治郎、伊之助はどうしたの?


美玖は心配になり、炭治郎に問いかけた。


伊之助は、喉を痛めているんだ。
鬼に首を押さえつけられたらしい。


っ…!そうだったの…。
ごめんね、私、助けに行けなくて…。


…大丈夫ダヨ…。


伊之助の、ガラガラ声に胸が痛む。
私ってば、山でほぼ迷子になってロクに戦闘に参加できていなかった…三人は命懸けで戦っていたというのに…。


私、三人が元気になるまで、
アオイ達と一緒に手伝うね…!
元気になったら、また、一緒に闘おう!


そう声を掛けると、
滞在の許可を得る為胡蝶を探しに部屋を出た。


美玖が部屋を後にしたその時、
善逸が炭治郎に話しかけた。


美玖ちゃんって、
この屋敷の蟲柱様の継子なのかな?
頭におんなじような髪飾りしてるだろ?


そういえばそうだな。
ここの人は皆、蝶の髪飾りをしてる。


来る時に会った、
カナヲの顔を思い浮かべて炭治郎も同調した。



ー…


胡蝶さん!失礼します!


美玖は胡蝶の部屋を訪れていた。


あら、美玖さん、こんにちは。
今日は三人のお見舞いですか?


はいっ!怪我をしてたのが気になって…。


驚きました。
美玖さんは三人ともと面識があったのですね。


そうなんです。
以前、ここでお世話になってる時に、
山で偶然に会った事があって…


美玖は山で初めて会った時の事を説明した。
その時に、鬼らしきものを連れていると気付いた事も。




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