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【進撃の巨人】エルヴィンSS(By まりも)

第3章 『火照る身体』誰でもエルヴィンSS8月



♢♢♢
「エルヴィン、夢を諦めて死んでくれ」

膝をつき俺に引導を渡す兵士長の姿を眺めていた。それでいい、今度こそ俺の死に場所が決まった。

「リヴァイ、ありがとう」


新兵たちに演説をする前に、最期にリヴァイの姿を見たい。出会った当初はこんな風に思う時が来るとは思わなかった。

「リヴァイを見なかったか?」

まだ何もわからず、不安そうな顔の新兵に聞いてみる。

「さっきまであそこに腰を掛けていらっしゃいましたが・・」

何かが俺をその場へ駆り立てた。地面には水が落ちた跡。

「強情だな」

苦笑してその場を去り新兵を集める指示を出した。最期の瞬間思い出すものは、彼女かもしれないし、夢を見つけた子供の頃のことかもしれない。どちらかは分からないが不思議と寒くも怖くなく、温もりだけを感じる。
左手に力を込めて兵士たちの元へと足を進めた。

——Fin——
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