第24章 スルタンコラボ続き 〜睡蓮の恋〜
「落ちない…けど…ちょっと」
いや、ちょっとではない。
激しく恥ずかしい。
「今度は後ろに落ちそうだけど?」
「落ちません!」
「…俺がやなの」
背中と腰を目いっぱい引き寄せて
お互いの胸が重なった。
「…あぁ…」
ホッとしたようなため息をもらす天元に、
少し首を傾げると
「睦が、俺のモンでよかった…」
よかったって。
「他所向くなよ…?」
優しくおでこをぶつけて
言い聞かせるような口ぶり。
「向かないよ」
「…ちょっと揺らいでたけどな」
意地悪く言う天元に
ちょっとムッとした私は
「気が抜けないって事よね。
天元次第で私はどっか行っちゃうからね」
意地悪を返した。
「あー…そりゃ困った。
ちゃんと繋ぎ止めとかねぇと…」
楽しそうに天元は言って、唇を寄せる。
意地悪の通じないこの男は…
憎らしいのに愛しいな。
存在を確かめる口づけ。
愛の在処を探るようなキスが私を溶かして、
やっぱり私は
この人が好きだなぁ
と
再確認するのだった。
☆彡