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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第24章 スルタンコラボ続き 〜睡蓮の恋〜




そうか…。
ネズミが出やがったのか。
俺の睦を、どうするつもりだ…?

「…どうだろうな、調べとく。
今夜は俺がいてやるから、ゆっくり休め」

睦ごと起き上がり抱き上げて
俺はベッドへと向かった。

シーツを捲り、そこに下ろしてやると、
俺の首に強く腕を絡ませて離れようとしない。

ベッドに座った状態の睦、
俺はまだ立ったまま。

「…睦?」

首を抱き寄せられているため
屈んだ格好で動けなくなり、困って名を呼ぶと
睦はグイっと俺ごと寝転んだ。

「おいこら…っ」

バランスを崩し、
そのまま睦の上に倒れ込んでしまう。
こんな勢いでのしかかったら
小さな睦を潰しかねない…!

「お前ちょっと考えてから…」

「朝まで居てくれる?」

「は…?」

一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
俺の肩に顔をうずめたままの睦は
もう泣いてはいないものの、
まだ怯えが色濃く残っていて…

「心配しなくてもずっと居るよ、」

どうにか安心させてやりたくて
どこにも行かない事を示すために、
膝でベッドに上がった。
睦の身体に跨るようにして…
でも潰さないように隙間を作ると、

「怖いんだよ…もっとそばにいて」

言いながら更に腕に力を込める。

怖い、か…。

「怖ぇってのは…。流されちまいそうで、?」

ふと頭をよぎった疑問を口にすると、

「そんな事ないもん…」

珍しくいじけたように声を落とした。
何だよ、その言い方。
可愛いし。

その可愛いので、気づいてしまった。

そんな事、あるんだな睦?
アイツが何を言ったかは知らねぇが
睦はアイツに靡いたんだ。
ほんの一瞬のことかもしれない…
ただ、その一瞬が俺にとっては脅威だ。

なぜって、
睦はアイツの事を
好きになろうとしていたからだ。
その『好き』は、色恋とは程遠い。
だが、アイツの押しに負けるとも限らない。

「でも…そばにいて」

「わかったよ」

「忘れたいの。余計なこと考えたくないの」

俺の目を覗き込んで
必死に訴えて来る睦。


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