第23章 こいびとおにいちゃんズ。の彼女
「……どっちも」
今日の私は、ほんとどうかしてるかも。
自分でもそう思う。
それなのに目の前のこの人は、
「あらら貪欲」
なんて、サラリと受け入れる気満々だ。
その証拠に私の手を自分の中心に導いて、
「はい、大変なら両手でもいいぞ」
そっと握らせてからゆるっと扱かせて見せた。
確かに自分で両方、だなんて言ったけど、
こんな事をするのは初めてで
どうしたものか…。
でも考えているうちに
彼の指が私の足の真ん中に辿り着いて
私の思考は真っ白に弾けた。
「やぁだ天元っ!」
「…お前のしたいようにさせたのに
やだって事あるかよ」
「だって…!」
「ソレ、上手にできたら、
お前を善くしてやれるんだぜ…?」
片腕で背中を抱き締められて
耳元で甘く言われると
くらりと眩暈がした。
半勃ち状態の彼を、私がどうにかするらしい…
他でもない、自分の為に…?
そんな事を言われ、
私がおかしいくらいに乱れたのは
言うまでもない……。
☆彡