第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜
その僅かな隙間をぬって
舌が入り込んで来たのだ。
初めての感触に、
びくっと身体を揺らしてしまう私を
慰めるかのように、
両方の腕が私を包み込んだ。
少なからず恐怖を覚えていた私は
その強い力に、あろうことか安心してしまう。
その安息が、私の心を満たして行き、
まずい事に勘違いをしてしまいそうになる。
この腕の中は、安らげる場所であると。
——違う!
違うのに。
私の舌を、自分の口内にまで引き入れて
先端に優しく吸いつかれると
何も考えられなくなるのに、
身体をなぞる熱い掌が
私の意識を過敏にして行く。
「んふ、ん…や…」
私じゃない。
こんなの私じゃない…!
力の入らないのをいい事に、
私の身体を這い続けていた手が
緩く身についているだけの薄布を乱した。
肩のリボンを解かれると
胸下まで引き下ろされて、
まだ太陽照り付ける室内で曝される事になり…
「や…いや、はなして…!」
大きく首を横に振って抵抗するのに
「お前、…日に当たった事あるのか?」
まったく取り合ってもらえず
私の体はその男の目に不用意に曝された。
「眩しいほどだ」
私の肌が白い、とでも言いたいのか。
そんなの、この男からでは
褒め言葉になどならない。
するっと腰を撫でた手が
肌を伝って胸に触れた。
周りから握り込まれるように揉まれ
行き着いた頂きをきゅっと摘まれる。
「あぁん…っ」
びりっとしたものが背筋を走り、
恥ずかしい程の声を上げてしまった。
「ヘェ…そんな声も出せるのか」
やけに楽しそうな目で私を見下ろし、
「さっきまでの勢いはどこ行った…?」
意地の悪い事を言う。
キッと睨みつけると臨戦態勢、
あろうことか
もう一方の胸の頂きを口に含んだのだ。
「あ、あっ、や…あん!」
誰にも…自分ですら聞いたことのない甘い声。
もう聞きたくないし聞かれたくもない。
肩に手を置き、再び首を横に振ると
むしろ強く吸い上げられ
巻き付いた舌で捏ねられた。
「いあ、んっ…やめ…てっ」
「まだ言うのか」
苛立ったような台詞を吐き捨てると
強引に膝を割られ、大きく押し開かれてしまう。
「っやぁ‼︎」
私の力が入らないのをいい事に
好き放題される身体。
「きれいだな。蜜をたっぷり溢れさせて」
「や…!見ないで…やだぁ…っ」