第19章 思い出 ☆彡
おかげで可愛くも激しい喘ぎ声は
ひっきりなしにもれて、
「いあ…っ!いぁあ″ッ!
あ、ぁああ…もっ、…おかし、く…ぅッ」
今にもイってしまいそう。
「イけよ…見てて、っやるから」
「や…っ!いやぁッ!見ない、で…」
そっぽを向く顔をわざと覗き込んだ。
「なんで…俺の前でだけだろ…?イけよ」
「はずかし、でしょ…っ…改って…」
「何がだ。
もうお前の知らねぇとこはねぇんだよ」
「っなら…もういいでしょ…ッひあぁ!」
「いいワケあるか。
恥じらってんのが可愛いんだろ」
「ん…も、…ばかぁ…ッ!」
顔を真っ赤にしている睦を追い詰める。
「い…んぁあ!や、ぁん…っあぁああ″っ」
いとも簡単に堕ちた睦は
顎を天に向け
全身を痙攣させた。
こんな力がどこにあるのかと思うほど
強くしがみつきながら。
ただ、いつものように、俺はまだまだ元気。
それがわかっている睦は
再び腰を進めても、
びくりと体を揺らすも抵抗はしない。
「あぁ…あ、…ま、だ?」
朦朧としながらも
睦は俺の頭を抱きしめた。
「んー…まだ」
早くイけと俺に言う。
「早く…っんぁ」
「まーだまだ…」
軽く触れるだけの口づけをして
額を合わせた。
怠そうに瞼を開き、
「きもちくて、…ばかになっちゃ…あんんッ」
「可愛いから、もっと狂わせる」
「んんんやぁだぁ…っ」
泣きながら俺を押しやるところも
ちゃんと喋れないところも
何もかもが俺に刺さる。
「…悪ィな睦、もうちょっと付き合え」
程よく…いや、かなり力の抜けた睦を
俺はいつまでも離せずに
結局睦が意識を手放すまで
ぶっ通しで抱き続けた。
☆彡